弘前市町会連合会 会長 令和4年度 ご挨拶

 若葉の鮮やかな季節、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より、弘前市町会連合会の運営について、特段のご理解、ご協力をいただき、心よりお礼申し上げます。

 さて、令和4年5月13日、岩木文化センターあそべーるにおいて、弘前市町会連合会は、三年ぶりとなる定時総会を開催しました。私は令和二年度より会長を務めさせていただいておりますが、その間、町会長や住民の皆様と直接お目にかかり、ご意見をお聴きする機会が、本当に残念なことに、ほとんど持てませんでした。

 令和2年2月に国内初となる新型コロナウィルス感染が確認されてから、管内においても感染拡大が進み、令和二年度、三年度は、当会創立以来初めて、総会を「書面議決」で実施いたしました。また市政懇談会、各種研修会、保健衛生座談会など、町会長や委員の皆様、そして地域住民の皆様と、膝を交えてお話するような事業が、ほとんど中止、あるいは書面での開催となりました。

 各町会においても、万全の感染対策をとって地域住民の健康を守りながら、一方で、住民同士のつながりを感染拡大以前のように保つにはどうしたらいいのか、悩みや戸惑いを抱えながら活動を進めてこられたと思います。

 現在、コロナ禍はやや収束の兆しを見せつつありますが、はっきりとした見通しは立たない状況です。マスクは外せるのか、ソーシャルディスタンスはいつまで必要なのか、あるいは今回のコロナが収まった後、また新たな感染症が発生するかもわかりません。ウィズコロナの時代、住民が町会に求めるものも、これまでとまた変わったものになるかも知れません。町会組織はそうした時代の変化に柔軟に対応していく必要があります。

 しかし一方で変わらないものもあります。「町会は、地域住民による、自主的な、民主的な相互援助的生活組織である」ということです。

 先行きの見通せない、変化の激しい、不安な時代であればこそ、人と人とのつながりを核とする町会組織が、いつもそこに存在することの重要性を、皆様にご理解いただけるよう、弘前市町会連合会といたしましても、単位町会や地区町会連合会との連携・協調に努め、行政とも協働しながら、「住んでみたい町、住んで良かった町、ずっと住み続けたい町」を合言葉に歩みを進めてまいる所存でございます。

 今年度もよろしくお願い申し上げます。

令和4年5月吉日       

弘前市町会連合会
会長 小 山 三千雄